ふたご座流星群と朝陽

いつも読んでいただきありがとうございます。
 ふたご座流星群見えましたか?


 13日の夜9時に流れ星を見に出かけた。五
箇と久田野の間に舟田という部落があって、
周りは田んぼだらけで360度見渡しが効く絶好
の場所だ。そんな中で一人夜空を眺めていた。


 始めは鼻歌が出て絶好調だったはずが、次
第に鼻水交じりになってきて、勢いがなくな
ってきた。流れ星は流れてくるけど、酷く寒
くて風もビュンビュン流れてくる。車を風除
けにしてみたが、四方八方からの風で渦を巻
いているかのようだ。


 しばらく無駄な抵抗を試みてみたが、空元
気も萎えてしまい車の中に駆け込んでしまっ
た。ヒーターで暖まりながら、お湯を入れて
きた水筒があって助かった。とってもあった
かい。


 座席を倒して流れ星を見つけようとするが、
如何せん車窓からの夜空はあまりにも狭すぎ
る。流れ星は視界に飛び込んではくれなかっ
た。それに暖まってきたら眠くなってしまい、
うとうとする始末。首が痛くて目が覚めた。
帰って寝て、翌日早朝にまた来ることにした。


 5時から観測を始めて、たくさんの流れ星
を見ることができた。それと夜空が開けてい
く様子をゆっくりと眺めることもできた。ど
ちらも素晴らしかった!東の空の移ろいゆく
色彩と静寂の中に、星が流れてゆく。思わず
その光景に見惚れてしまう。西を見れば、那
須の山々が徐々に浮かび上がってくる。


 6時過ぎてから、関山に登ることにした。
日の出に間に合うように急いだ。20分で登れ
れば朝陽を見ることができるし、何としてで
も見てみたい。登りながらもどんどん明るく
なってくる。気持ちははやるが、脚が遅れる。


 ただ、ありがたいことに前夜とは打って変
わって風が無い。暖かく感じられて、それだ
けでも気持ち的に楽だ。ようやく日の出が見
える場所に辿り着き、呼吸を整えながら朝陽
を待つ。遥か遠くの山あいで茜色が膨み滲ん
できて、ふっと揺らいで朝陽が顔を出した。


 どんどんどんどん大きくなって光を増して
いく。その姿に思わずイエ~イと声が出てし
まった。


 ふたご座流星群のピークは実は14日の夜か
らということをこの日知った。が、眠くて起
きていられずもう一度翌日の朝見ることとな
った(笑)。再び流れ星がたくさん見られた
から、運がいいのかもしれない。


 コロナの一日も早い終息を願っている!