先日、震災復興音楽祭を聴き、追悼復興祈念のキャンドルに書き込みをしてきました。
被害にあわれた方々には、心からご冥福をお祈りいたします。また、今も震災で苦しんでいらっしゃる方々が、少しでも心が和らぎ、前を向いて生きていけますよう願っております。
震災ではありませんが、10年前に私の親友が亡くなりました。そのことは、私にとって大きな衝撃でした。「もっと連絡を取り合っていればよかったとか、助けることができたとか、何でひとこと話してくれなかったんだとか」、自分も相手も責めました。苦しかったです。正直どうしていいのか、分かりませんでした。
そんな時「江原啓之」さんの本に出会いました。本の中で、「いつまでも悲しみに沈んでいてはいけません。あなたが悲しみ、苦しむその姿を亡くなった方々が見ていて、心配で魂の故郷に帰れなくなってしまうのですよ。もしあなたが亡くなった方々を本当に思う気持ちがあるのなら、その悲しみ、苦しみを乗り越えるのです。前を向いて生きていくのです。あなたなら、それができるのです。」と仰っていました。
それを読んで、「苦しいのは残された人だけではないんだな」、と気が付きました。「自分が前を向いて一歩踏み出すことで、亡くなった人も自分も救われるのならば、やってみよう」、と腹の底から思えたのです。多少時間はかかりましたが、お陰様で今は周りの人達に支えられ、助けられ、分かち合いながら、生活しています。
どうか今の悲しみ、苦しみを乗り越えてください。休んでも、立ち止まっても、構いませんから。一歩一歩前を向いて歩いてください。あなたのその姿を見てくれている人が、いますよ!
もしよろしければ、江原啓之さんの「天国への手紙」(集英社)をお読みください。生と死の意味を考えさせてくれる素晴らしい著書であり、生きることの大切さを感じてもらえる、と信じております。
コメントをお書きください