「凧揚げしたことありますか?」。子どもの頃はよく冬の季節に揚げていました。
奴凧やゲイラカイト、あるいは立体的な飛行機の形をした凧などです。
ある時(おいらが小学生の頃)、お袋の実家に泊まりに行った時のこと、
「凧揚げやっぺ!」と、あん(兄)ちゃん達が言い出しました。みんなが「やっぺ、やっぺ!」
と言うものですから、おいらも嬉しくなって「やっぺよ!」とはしゃいでいました。
そしたら、あんちゃんが「ほら、ひろし!」と言って、ナタをくれたのです。「えっ、何これ!」
と茫然としていると、みんな山に向かって歩き出したのです。外は雪ですよ。もう半べそです。
やっと山に着いたと思ったら、今度は竹を探して切り出しです!
それを持ち帰って丁度良い長さに切り、半分に割ってみんなに分け与えます。
それを一人ひとりが巧みに細く割っていくのです。
もちろん、おいらは不器用なのでなかなかうまく割れません。
それを見てあんちゃんがやり方を教えてくれて、なんとか凧の骨組みの材料が出来上がりました!それを組み合わせて障子紙を貼り、凧糸と足を付けてようやく完成です。
雪も止み、やっと凧揚げです!!でも、うまく揚がりません(泣)。
また、あんちゃんがひもの結び方や微妙なバランスを取ってくれたお陰で、
やっとやっと空に吸い込まれるように高く揚がりました!!!あの喜びは今も忘れられません。
誇らしい気持ちとあんちゃん達のすごさに格好よさを感じました!
凧はお店にあるものと思っていたおいらの目を開いてくれたのは、あんちゃん達でした。
そして、そのあんちゃん達に凧作りを教えてくれたのは、そのまたあんちゃん達なんですよね!
いいこといいものを次々に伝えていく、広げていくことの大切さを、今また思い出しています。
それと、大切なものは、自然の中に眠っていて、そのことに自然は気付いて欲しい
のかもしれないなあ。もっと自然と触れ合う時間を作ってみよう(笑顔)。
あんなに時間のかかった凧揚げは、後にも先にもあの時かぎりだものなあ
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